地球上の場面を描くものであるならば、そのすべての模型に「人」の存在が必要です。どの街角も、いずれの建物も、そしてあらゆる乗り物も、人の暮らしのために創られたものであり、人がいなければその機能を全うすることはできません。ミニチュア人形の役割は、ここにあると私は考えています。「人影(ミニチュア人形)」の存在が、その模型にあるモノたちに必然性を与えるのです。素材や塗装、製作工程といった「モノ」としての魅力に視点が集まっていた模型が、人の姿により「世界観」を与えられ、生き生きとした「情景」に変わる瞬間を、私は何度も見て来ました。まさに冒頭のシェイクスピアの言葉通り、ミニチュア人形の純粋で無邪気な存在が、見る人を説得するのです。
人形がナビゲーターとなって、見る人を模型の世界に誘い、自分がそのシーンの一部になったような臨場感を味あわせてくれる――その力が、ビジネスの領域で発揮されたとき、どんな結果をもたらすか、どなたでも容易に想像していただけるのではないかと思います。
2011年の創業以来、建築事務所や制作会社、展示模型工房など、多数の法人のお客さまとのお取引が拡大し続けている理由はここにあります。
そしてまた、こうしたビジネスユースのお客さまのご期待に応えるため、コストと品質のバランスを追求した結果が、個人のお客さまにもご支持をいただくことにつながっています。
ミニチュアフィギュアとジオラマ模型の可能性を世界に拡げたい。
YFSで販売しているミニチュアフィギュアの多くが、中国やヨーロッパなど海外の製品です。その人形たちを使って日本の職人が世界観のあるすばらしいジオラマを仕上げています。
日本のジオラマ模型の製造技術は、世界に誇る水準であり、市場を地球規模に拡げれば、ジオラマ職人の活躍の場は、何百倍にも拡がる可能性があります。ロングテールというビジネス構造が確立された時代に起業した恩恵を存分に生かし、世界の職人たちをつないで、ミニチュアの世界の魅力とその力を広めていければと考えています。 オリジナルのフィギュア作成や、フルオーダーの情景再現など、新しい領域にも積極的にチャレンジしていきたいですね。
1984年1月10日、東京都千代田区に生まれ、千葉県浦安市で成長する。生まれながらの電車好きで、どんなにむずかっていても、乗り物を見ると泣き止んだという。10代で鉄道模型にのめりこみ、「創りたい」一心で自分が描く世界にふさわしいグッズを地球規模で収集。立教大学経済学部在学中に、コレクションをオークションサイトで出品したことを契機に、本格的に鉄道模型用の人形販売に参入。2011年ミニチュア人形インターネットショップ YFSトレーディングを立ち上げる。2014年秋葉原にYFSフィギュアショップを開店。2015年本店・ネットショップともに店舗リニューアル。ミニチュアフィギュアとジオラマ模型の可能性を追求することを使命に、日々業務と妄想に力を注いでいる。
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